食事や運動が、いろいろな病気の治療や健康のために大切なことは皆さんご存知のことと思います。 例えば高血圧や糖尿病の人は、食事でとるカロリーや塩分に気をつけたり、軽い運動をするよう 医師から勧められていることでしょう。 実は睡眠も食事や運動と同じように心や体にさまざまな影響を与える重要な生活習慣のひとつです。 睡眠が十分とれないと、翌日の疲れや精神的ストレスだけでなく、内臓や体全体の代謝にもストレスがたまり、それが高血圧や糖尿病などの生活習慣病の引き金になることもあります。 また生活習慣病以外にも、皮膚炎や夜間頻尿などさまざまな病気の方は、眠れないで困っている人がたくさんいらっしゃり、病気の治療に悪影響を及ぼしていることもあります。 睡眠が食事や運動と違うのは、自分自身の意思だけでコントロールできないことです。
眠れない状態、つまり不眠は、心身の健康を維持するために必要な夜間の睡眠が量的または質的に不足して、昼間の日常生活に支障を来したり、本人が大きなストレスを抱え込んでいる状態をいいます。ひとくちに不眠といってもいろいろなタイプがあります。 ●入眠障害 布団に入ってもなかなか寝つけないタイプ。不眠の中ではもっとも訴えの多い症状。 ●中途覚醒 夜中に何度も目が覚めてしまい再び寝つくのが難しいタイプ。 ●熟眠障害 睡眠時間のわりには、朝起きたときにぐっすり眠った感じがしないタイプ。 ●早朝覚醒 朝早く目覚めてしまい、まだ眠りたいのに眠れなくなってしまうタイプ。 高齢者に多いのが特徴。 ちょっとした心配ごとや悩みがあって眠れない、旅行先で眠れなくなったという経験は誰にでもあると思います。このような一時的な環境の変化や心理的ストレスで眠れないということは、その原因が解決すれば眠れるようになります。 しかし眠れないことで、心と体にストレスがたまり、仕事や生活がうまくいかなくなったり、「今日もまた眠れないかも」と眠りのことばかり気になるようでしたら、かかりつけの医師や近所の医院・病院でご相談いただきたいと思います。